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大和証券財団第51回調査研究助成贈呈式の報告

2024.12.28

この度、公益財団法人 大和証券財団の第51回調査研究助成において、私たちの研究「パーキンソン病患者に対するオンラインリハビリテーションの有効性の検討」が採択され、2024年12月3日に開催されました贈呈式に出席してきました。改めまして、研究活動へのご支援に深く感謝申し上げます。
パーキンソン病においてリハビリテーションが重要であることは広く知られていますが、コロナ禍では対面でのリハビリテーションが制限を受け、患者さんの治療に課題が生じました。そのような状況下で、オンラインリハビリテーションは患者さんの運動習慣の維持や改善に一定の効果をもたらしました。コロナと共存する時代において、オンラインリハビリテーションは遠隔地との診療の統合や、通院が難しい患者さんへのリハビリテーション提供という新たな可能性にも注目されています。
対面リハビリテーションの有効性については数多くの研究が報告されていますが、オンラインリハビリテーションの有効性を大規模かつ長期間にわたって検証した報告はこれまでほとんどありません。また、従来のリハビリテーションは療法士と患者が1対1で行うのが基本ですが、療法士1名が複数の患者を同時に指導するオンライン形式の有効性についても十分な研究が行われていません。これらの課題に対してエビデンスを構築すべく、今回の助成を活用して研究を進めてまいります。
なお、慶應義塾大学病院パーキンソン病センターでは現在もオンラインリハビリテーションを実施しております。ご興味のある方は、主治医にご相談ください。

神経内科 大草 翔平

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