お見舞い
2024.01.03
2024年1月1日に発生した能登半島地震の被害にあわれた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
少しずつ被害の全貌が明らかになるにつれ、その被害の甚大さに大変驚き心を痛めております。一日も早い復興を願うばかりです。
外来を行っておりますと、何かのために念のため1週間分くらい薬を余分に持っておきたいという申し出をよくいただきます。
「何か」の一つが今回のような天災であると思います。もちろん「何か」が起きないのが一番よいのですが、万が一に備えておくのは良いことだと思います。
この機会ですので、パーキンソン病の薬の中でも特に急にやめてはいけない薬について書いておきたいと思います。
まずはレボドパ製剤です。治療の主役でありやめると動けなくなってしまうのもさることながら、高用量・長期間内服している方が急にやめますと悪性症候群(高体温、筋肉痛などが主な症状)という副作用が起きることがあります。
もう一つがドパミン受容体刺激薬で、急に減量したりやめるとドパミンアゴニスト離脱症候群(DAWS)が起きることがあります。DAWSとは精神症状(不安、パニック発作、うつ、いらいらなど)、自律神経症状(起立性低血圧、発汗異常)を呈する状態です。
悪性症候群もDAWSも”決して全ての患者さんに起きるわけではありません”が、ご注意いただけましたらと思います。